セキララざっき。

貯金のない30代が結婚して妊娠して、これからの人生をどうにかしようとしています。

【クラウド出産ファンディング】がとても気になったのですが

ニュースサイトから届いたこの記事が、自分も妊娠中のためか物凄く気になってしまって、ちょっと調べたり自分の中の不思議な感情について考えました。

クラウド出産ファンディング

f:id:ikiterukotoga:20171103105052p:plain

クラウド出産ファンディング

大学生で21歳(2017年11月1日で22歳)の石井直輝さんが、同じく大学生の彼女が妊娠したことで出産費用を工面しようと、クラウドファンディングにて出資を募る、と理解しました。

素直に出てくる感想は

まるさん、クラウドファンディングはとても興味がありまして、そもそもこのブログをやるきっかけとなった最初の扉はクラウドファンディングについて調べ始めたところにあったので、肯定的です。

…ただ…いち個人の感想ですが、直感的に今回の「出産費用が足りないのでクラウドファンディングで募る」という形に、「なんか嫌だな」と思ってしまいました。

どうして「嫌だな」と感じてしまったんだろう?

クラウドファンディングという仕組み上、出資したい人がお金を出せば良いだけなんだから、「嫌だな」と感じる必要はないよね?と自分でも思いました。

そこをあえて「どうして嫌だと感じたのか」を掘り下げて考えてみると、以下の点が挙げられるかなと思いました。

文面から感じた違和感

クラウド出産ファンディング」のサイトを読んで感じるのは、

 ・妊娠中の妻に働いてほしくない

 ・出産にかかるお金を誤解していない?

 ・50万円という少額

 ・女性としての気持ち

妊娠中の妻に働いてほしくない

本当だったら「偉い!よく言った!」と言いたいところなんだと思いますが、妊娠しても子供のために働いているお母さんは大勢いますね。

私もそのひとり。

本音を言えば会社を一旦辞めて、毎日子供のことだけ考えて過ごしていたい。でも、それをやると我が家の家計上、子供に負担を強いる可能性が出てきてしまう。欲しがるおもちゃを買えないかもしれない、着たい洋服を着させてあげられないかもしれない、将来行きたい学校にいかせてあげられないかもしれない。

だから、会社の制度に甘えつつ、多少は無理しているなと感じることもありつつ、毎日通勤して必死に働いています。

あとは、妊娠したから会社を辞めます、というのも会社にとっては迷惑になる(少なくともうちの会社は、妊娠出産しても優秀な人材には働いて欲しい、そう社会があるべきだから会社では支えていこうという社風です)ので、子供第一ですが少しでも働いて会社に貢献したいと思っています。

(今回の方は学生だから、↑のような考えは必要ないと思いますが)

切迫流産で入院とか絶対安静とか、働けない状況でないのならば、働いたって良いと思うのですが…

むしろ、「困窮した生活を強いられています」と書かれるのであれば、困窮から脱出すべく努力するのは親として当然なのではないだろうか?と疑問に感じました。

心構えはとても立派だと思いますけど…昔気質!とまではいかないまでも、妊婦を働かせるなんて…!という気持ちは素敵だと思います。(私も昔、そう考えていました。妊婦で働く?子供のこと考えてないの?万が一が起きたらどうするの?と)

でも、社会に出ると妊婦で働くことは意外に普通ですよ、と思ってしまった。人によっては働くことは難しくなってしまうケースもあるけど、つわりが軽い人もいるし、働くことで気がまぎれるという人もいるし、実際に生身の人間と触れ合っていることで得られるアドバイスもあるし…(余計なこともあるでしょうけども)

妊娠するようなことをしていたのだから、その覚悟はあって欲しいな、と勝手ながら感じてしまいました。

出産にかかるお金について

この内訳がとても不思議です。

 妊婦健診:15万円

 分娩・入院:40~50万円

 マタニティ用品:5万円

 ベビー用品:20万円

分娩費用が40万~50万なのは、まぁ妥当だと思います。

むしろ少ない方ですよね。私の通う産院は大部屋でも50万円かかります。都内で50万円以下なら安い方じゃないでしょうか。

出産育児一時金(42万支給)でほぼまかなえる金額ですね。

もちろん、正常分娩だったら、という前提がありますけど。。

かつ、産院によっては前金を支払う必要がありますし、出産育児一時金と相殺して差額だけ支払えばいいよという処理を行ってくれるところもあれば、自分で受け取って清算してね、というところもあるから、

実際に出産育児一時金を受け取ってから支払うのか、受け取ったていで一時的には身銭を切るのかは、産院に要確認だと思うけれど。

妊婦検診に15万円としているのは…なぜ???

ご本人も書かれている通り、補助券が出るので、何かトラブルがない限りは15万円もかからないと思うんですが。。。「本日のお支払は0円です」という日だってありますし。

mamari.jp

上記にもありますが、「妊婦健診費用の平均自己負担額は50,000円」とのことですので、その3倍の金額をどうやって算出したのかが分かりませんでした。

ご実家が遠方のようだから、里帰り出産するのかしら。

50万円という少額について

50万円…いえ、大学生の頃50万円を稼ぐことはそれなりに大変だったとは思うんですけれど、出産は本当に生まれるまで、また生まれてからも何が起こるか分からないから、50万円ぽっちでは心細くないでしょうか?

私自身が生まれた時は、直前の妊婦検診では何も問題がなかったのに、最後の最後で妊娠糖尿病になり、初産難産で、私は仮死状態で生まれてすぐに保育器へ、だったそうな。(かえって保険適用になって安く済んだそうですけど)

女性としての気持ち

これは本当に本当に本当に勝手なお節介ですが、奥さん、それでいいのかなぁ?と思ってしまいました。勿論、了承の上でしょうし、もしかしたら喜んでさえいるのかも知れないけれど。

私がもしも、同じ立場だったら、どうだろう。

産むこと自体は即決出来ると思うけれど、

クラウド出産ファンディングで資金集めるよ!」

と言われたら、ちょっと複雑です。

悲しい、と思ってしまうかな。

「寝る間も惜しんで、昼夜問わずバイトして貯めるよ!」

「絶縁してた親に頭下げて借りてくるよ!」

とか言われた方が、嬉しいかな。

クラウドファンディング自体は素敵なシステムだと思うけれど、自分達の間に授かった子に対して出資してもらう、というのが、何故悲しく感じました。この悲しく感じる原因を言語化することが私には出来ません。。。


(追記)

「悲しい」と感じるということは、私の中では苦労して手に入れるお金の方が、価値があると思っているからでしょうか…

うーん、でも、例えば「妊娠したからお祝いください!」という趣旨のプロジェクトで集められたお金だったとしたら、悲しいとは感じないなぁ。

もう少し感情を見直したい。

将来、その子が知ったらどう思うんだろう

「パパ発想がすごいね!前衛的!」

となる可能性もあるでしょうけれど、子供の性格や価値観なんて親がどうこう出来る訳じゃないから、理解しあえない可能性もありますね。昔ならば親が言わなければ子供には分からないかもしれないけれど、この先もネット社会は続くんでしょうから、少し調べれば目に入ってしまうでしょうし、周りから言われる可能性もありますよね。

ネット社会恐ろしい

ニュースで取り上げられた人の個人情報を特定して、様々な不特定多数に晒される、そんな世の中だと思っているんですが、顔写真や名前もすべてオープンにされている訳だから、自分達が知らない人が自分達のことを知ってしまうことになる。

それが善人ばかりとは限りません。今後クラウドファンディングで儲けたんだろ?身代金よこせ」とか誘拐事件になってしまったらどうしようとか、不安が頭をよぎります。

自分の身は自分で守れても、家族のことを24時間守ることは出来ない。

誘拐事件は突飛だとしても、奥さんや子供が穿った見方を世間からされて、いじめにあうかも知れない。(女性って怖いじゃないですか…)

マタニティーマーク付けてるだけで「妊婦を自慢するな!」と叩かれる時代ですよ?妊娠していること自体が八束水を受ける時代ですよ。他人を変えることは出来ないから、そう思ってしまう人達が一定数いることは受け止めざるを得ない事実。

f:id:ikiterukotoga:20171103121826p:plain

マタニティーマーク」ってぐぐろうとすると、検索予想に出てくる一番最初が

マタニティーマーク うざい」

ですもの…びっくりするけど、そう感じる人もいるんですよね。(中には非常識な妊婦がいるから、という意見も分かります分かりますが…)

気にしなければ良い、と言えばそうですけど、自分の子供が周りからあれやこれや言われることに気にしない精神力を身に着けるかどうかって、現時点では分からないな、と思います。

子供にかかるリスクはないに越したことはない。

 

さいごに

今後、この夫婦はどうなるんだろう…ととても気になっています。

無事に元気な赤ちゃんが生まれますように。お金も不安に思う気持ちはよくよく分かるから、最終的にはお金が皆から祝福される形でお二人のもとに届いたらいいな、と思います。